七夕まつりの持続可能性を高める案

持続が困難になっていると考えられる七夕まつりで、持続可能性を高める案としてどのようなものがあるか、竹飾り掲出の点で検討してみます。

 

一番効果的と考えられるのは、「竹飾りの掲出主体を広げる」ことです。

現在は、中心市街地の商店、平塚に何らかの縁を持つ企業や団体、市民グループなどが掲出主体になっているように見えます。

(参考「市民飾り掲出団体の募集内容」)

これを、平塚市内に限らず、広く門戸を開放します。

 

竹飾りの制作や持ち込み、掲出に係る費用や作業などは、参加する主体に負担や協力してもらいます。

そこで、実行委員会や平塚市の負担を大きく増加させずに、竹飾りの掲出を増やすことが可能になります。

 

費用や作業を負担してどれ位の参加が見込めるのかは、確証はありません。

ただ、ある程度の費用や作業を負担することで、七夕まつりに自分達の竹飾りを掲出できる訳です。

それを魅力に感じる学校や施設、団体などは、少なくないように考えます。

 

自分達の竹飾りを掲出できた場合は、制作者や関係者は見に来ることでしょう。

このため、来場者が増えるという副産物もありそうです。

 

他にも、平塚市内にないセンスや多様さを加えられる、話題性が増すなど、様々なメリットを持ちそうです。

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交流機能の強化

中心市街地の空洞化や衰退を抑え、中心市街地としての機能強化を図るため、交流機能を強化する案です。

 

ここでの交流は、「特定の目的のために集まり活動する」ような意味です。

その場として、中心市街地を用います。

近年、全国的に広く見られるのは、スタートアップやインキュベーションといった起業を支援する活動があります。

 

大手町や日本橋、渋谷、横浜などの大都市だけでなく、本厚木(AGORA Hon-atsugi)、鎌倉(HATSU 鎌倉)、小田原(ARUYO ODAWARA)といった近隣の都市でも実施されています。

ITや宇宙、ヘルスケアといった特定分野を対象にしているケースもありますが、市やまちとして対象を定め、中心市街地のスペースを使って支援や交流を高めるようにします。

 

しっかりとした主体が必要で、簡単にできる取り組みではありません。

しかし、平塚には自動車製造やタイヤ・ゴム製造、バス陸運といった上場企業が存在し、他にも様々な企業の工場や研究開発拠点が存在します。

この特性を生かした取り組みを行い、拠点として中心市街地を活用することは、悪い話ではないと考えます。

 

また、湘南ベルマーレと連携する発想もありそうです。

地域の住民や企業・団体などと連携・協創した活動を行っており、その舞台として中心市街地を活用するというものです。

 

具体的にどういったことができるのかは十分な検討が必要ですが、アイデア次第で面白い取り組みが期待できそうです。

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文化機能の強化

中心市街地の空洞化や衰退を抑え、中心市街地としての機能強化を図るため、文化機能を強化する案です。

 

文化ホールや美術館、博物館、図書館などといった文化機能は、交通結節機能が高い中心市街地に立地することは合理的であり、利便性の向上に寄与します。

中心市街地にとっても、人の流れや賑わいがもたらされることで中心性が高まります。

 

本当は、市役所の立地などによって公共サービス機能を強化することも望ましいです。

市役所職員や来庁者といった数百~数千人が与える影響は、かなり大きいでしょう。

 

しかし、平塚市役所は2018年1月に建て替えられたばかりで、中心市街地に移ることは当面は考えにくいです。

そこで、公共サービス機能の強化は一旦断念し、文化機能だけでも強化を図ります。

 

文化ホールは見附台周辺地区整備により、2022年3月26日に見附町に「平塚文化芸術ホール(ひらしん平塚文化芸術ホール)」がオープンしました。

週末を中心にコンサートなどのイベントが実施されており、中心市街地に人の流れや賑わいをもたらすことに寄与していると考えられます。

 

美術館は、市役所に近いエリアに平塚市美術館が存在します。

1991年3月開館とそれなりに年月を経ており、遠くない将来に建て替えの話が出て来る可能性はあります。

その際は中心市街地への移転も検討すべきであるものの、規模や財源の面などでは難しそうな印象はあります。

 

博物館と図書館は、より現実的な話です。

平塚市博物館は1976年5月の開館、平塚市中央図書館は1970年4月の開館です。

建て替えの話が具体化しても、不思議でない状況でしょう。

 

中でも図書館については、立地も含めてよく検討すべきです。

博物館に比べても利用者が多く、利用頻度が高いと思われる図書館は、交通結節機能が高い中心市街地に立地することが特に望ましいです。

利用者としてボリュームのある学生や若者がアクセスしやすくなることで、利用率の向上も期待できます。

 

富山県富山市、長野県塩尻市、神奈川県大和市など、図書館や書店の配置と機能強化などにより中心市街地に人の流れや賑わいをもたらしている事例は、近年では全国で数多く見られます。

平塚でも図書館を中心市街地に配置し、時代に合った取り組みを行うことにより、文化と中心市街地の両方の機能強化を図れる可能性がありそうです。

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商業機能の強化

郊外型の大型商業施設として、2016年10月に天沼に「ららぽーと湘南平塚」が、2023年4月に大神に「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」がオープンしました。

これら施設の開業以前から中心市街地の商業力は長期的に低下傾向にありましたが、これらの開業は低下を加速させました。

 

では中心市街地の商業力をこれら郊外型の大型商業施設に対抗できる水準に高められるかと言えば、正直かなり難しそうです。

辻堂駅前のテラスモール湘南のような施設が実現できれば別ですが、可能性は限りなく低いです。

 

そのような状況で、中心市街地の商業機能の強化を図るには、次のような点が大事になると考えます。

  • コンパクト
  • 低負担
  • 個性的

 

コンパクトは、「エリア」と「店」があります。

商業機能の強化を図るエリアは分散させず、極力集積させます。

 

各店は大きくせず、商売が成り立つ範囲で小型化します。

スペースを分割して小さな店を連ねるようなやり方も、有効でしょう。

 

低負担は、出店に関わる設備投資や家賃といったコストを、極力減らすようにします。

費用負担を抑えることにより、例え開業当初の売上が高くなかったとしても、持続可能性を高めます。

また、残念ながら撤退を選択することがあっても、再起しやすくなります。

 

出店に補助する場合は、家賃に対しては行わないようにします。

家賃に対して補助するとそれを前提とした事業計画になりやすく、補助が切れた途端に苦しくなることがあるためです。

補助を行うのであれば、一時金の形が望ましいでしょう。

 

商業機能は、個性をより重視します。

古着のようなリユース品など何らかの切り口で集積を図ることができれば、エリアの個性を高めることも可能です。

 

3つは、密接に関係しています。

コンパクトであれば低負担になりやすく、低負担にはコンパクトが必要です。

コンパクトで低負担にするには個性が必要で、個性があればコンパクトも低負担も可能になります。

 

厳しい現状を変え、商業機能の強化を図るのは、容易ではありません。

大事な点を守りながら、手堅く進める必要があると考えています。

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実現可能な方策

現在の中心市街地の状況中心市街地の機能を踏まえて、実現可能な方策を探ってみたいと考えます。

 

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