東海道本通り線等景観整備は、2022年3月時点で文化芸術ホールがある東海道本通り線北側を中心に進められました。
この時点で気になった点について記します。
■歩行者ゾーン、自転車ゾーンの分離による歩道上の歩行者と自転車の共存
計画通り、「歩行者と自転車の通行スペースを舗装材の色や素材、フットサインで区分」して整備されました。
「歩行者」「自転車」「歩行者・自転車混在」です。
しかし残念ながら、この区分が守られている姿は、今のところほとんど目にしません。
特に、自転車が歩行者ゾーンを通らないよう意識しているとは、思い難いです。
今後、文化芸術ホールの利用者等による通行が増えることが見込まれ、また高齢化が進む社会状況の中、歩行者や自転車が関係するトラブルの温床となる環境整備になったのではないか懸念されます。
■崇善公民館前交差点の横断歩道の撤去
崇善公民館前交差点の西側で南北を繋ぐ横断歩道橋が撤去され、代わりに横断歩道が設置されました。
これは計画で案内されていたので想定通りでしたが、東側の南北を繋いでいた横断歩道が撤去されていました。
こちらは、完全に予想外でした。
しかし改めて計画図を確認すると、確かに横断歩道がありませんでした。
平塚市「東海道本通り線等景観整備 道路デザインの概要」より
無論、何らかの理由があると考えられるものの、合理的な理由は思い当たりません。
横断歩道がなくなった後でも交差点の東側で東海道本通り線を渡る人の姿は目にしており、地域の交通の利便性や安全性、マナーは低下したのではないかと考えます。
■東海道本通り線南側の整備
2022年3月時点で、文化芸術ホールがある東海道本通り線北側は、整備が行われました。
一方、東海道本通り線南側は、整備されていません。
平塚市の「東海道本通り線等景観整備 道路デザインの概要」では気づきませんでしたが、「東海道本通り線景観整備・道路デザイン素案説明資料」では東海道本通り線南側歩道の整備は「令和4年度~7年度整備予定」と記されていました。
平塚市「東海道本通り線景観整備・道路デザイン素案説明資料」より
無電柱化と電線共同溝の整備が計画されているため、このような計画となったようです。
理解はできる一方、文化芸術ホールを始めとする施設が誕生するのに合わせた景観整備としては、片手落ちの印象を受けました。
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