提案概要に対して

提案概要に記したように、次のような事業コンセプトと施設概要、イメージ図が公表されていました。

平塚市「見附台周辺地区整備・管理運営事業(A・Cブロック)に係る優先交渉権者の決定」より

 

平塚文化芸術ホール(ひらしん平塚文化芸術ホール)」はまだオープンしたばかりであるため、評価できることに限りがあります。

そこで、その他を中心に検討してみます。

 

■高評価となるもの

  • 西側に芝生広場として公園を整形化

 

見附台公園、見附台緑地は、更地に近い状態でした。

今回の事業によりトイレ棟や遊具などが設置され、整形されました。

 

■評価が難しいもの

  • 日常利用と滞在を促す商業店舗
  • 生活関連店舗で生鮮食品・日用品の調達が容易化

 

A2ブロック、Cブロックに計画されていた商業エリアは、「アクロスプラザ平塚見附」となり、次のような店舗が導入されました。

MACHIcafe+ローソン

くら寿司

焼肉きんぐ

オーケー Discount Center

大村楽器店

エニタイムフィットネス

平塚デンタルクリニック

 

スーパーや飲食店など、賑わっているように見えます。

ただ、郊外型の店舗を平塚駅西口から徒歩圏の中心部に持ってきたようにも見え、本当にそれでよいものか評価が難しいです。

 

■低評価となるもの

  • 旧東海道から望め、景観ガイドラインに即した落ち着いた外観
  • エリア中央に地域コミュニティを育むカフェを誘致

 

商業エリアには巨大な看板が設置され、落ち着いた外観とは言えません。

新型コロナウィルス禍の影響もあったとのことで、カフェはコンビニに変わりました。

地域コミュニティを育むということは、やや期待ができにくいです。

 

平塚文化芸術ホールの建物のデザインも、今のところ評価が高くありません。

外観は、簡素で無機的な印象を受けました。

 

もっとも、平塚文化芸術ホールで大事な点は、「文化の創造拠点」としての機能と認識しています。

例え、ハードとしての平塚文化芸術ホールの評価が低かったとしても、ソフトとしての評価が高かったとしたら、全体として及第点を超えられると考えられます。

 

プログラムの充実などにより、ソフトとしての平塚文化芸術ホールを今後どれだけ高めることができるかが、見附台周辺地区整備全体の評価を左右することになりそうです。

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