「まちづくり」としての評価

市が行う「まちづくり」として、「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備」と「見附台周辺地区整備」を比べて考えることがあります。

 

どちらの拠点整備事業も、PFIを活用しています。

公募によって民間事業者から施設の提案を受け、選定委員会が審査し、優先交渉権者を決定してデザインを策定するといった流れは同じです。

 

異なるのは、その後です。

見附台周辺地区整備では、市民向け説明会を経て竣工までしました。

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備では、市民意見募集やWeb市民対話等が実施され、説明及び意見交換会を経て工事着手が延期となり、見直しプランの公表がありました。

2022年11月現在、工事は着手されていません。

 

見附台周辺地区整備は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響はあったものの、比較的スムーズに進んだと思われます。

一方、落ち着いた景観は大きく失われ、事業者の当初提案と異なった箇所もあり、住民や市民の意向が十分に反映されているか判断が難しいところがあります。

 

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備は、当初の計画からは大幅に遅れています。

一方、意見交換会やプランの見直しは大変なものの、できるだけ住民や市民の意向を反映させようとしていると捉えることもできます。

 

恐らく役所内では、見附台周辺地区整備の進め方の方が望まれやすく、評価されやすいのではないかと想像します。

ですが、「まちづくり」の観点では、結果的に住民や市民の意向が多く反映された湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備の方を評価したいです。

 

とは言え本当であれば、もっと早い段階の反映を重視すべきでしょうか。

民間事業者への公募前や民間事業者からの提案を受けた後に、行政と住民・市民で十分に対話することが望ましいと考えます。

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