「公益財団法人 平塚市まちづくり財団」の駐輪場・駐車場管理運営事業に関して、気になる点を記します。
駐輪場・駐車場管理運営事業の収入と使途を図にすると、次のようになります。
この中で問題と考えるのは、「駐輪場・駐車場管理で得た収益が、地域(今回の話では中心地)の投資に利用されていない点」です。
日本各地のまちづくりで一般的に見られる姿は、まちづくり会社や商店街組織等が駐輪場・駐車場管理の収益を基にして、地域に対して投資を行うものです。
例えば、地域の利便性や価値、魅力などを高めるための施設を作ったり、事業を行ったり、イベントを実施したりしています。
しかし、平塚の中心部では、こういった形での取り組みがなされていないように見えます。
駐輪場・駐車場管理の収益は、税金や留保に消えています。
もちろん、税金の支払いや留保が、全て悪い訳ではありません。
まとまった事業の実施のため、戦略的に留保するケースもあるでしょう。
しかし、地域に対する投資より税金の支払いや留保を優先しているとなれば、疑問を感じざるを得ません。
見方によっては、平塚の中心部は駐輪場・駐車場でお金を吸い上げることに利用される一方、投資は行われていない状態と言えます。
これでは、地域の利便性や価値、魅力などが高まるとは考え難いです。
そこで、駐輪場・駐車場管理運営事業の収入と使途は、変える必要があると考えます。
使途に、中心部のまちづくりに対する投資を追加します。
組織上、「公益財団法人 平塚市まちづくり財団」では、こういった取り組みに制約があるといった可能性はあります。
その場合は、まちづくり会社等を設立して、駐輪場・駐車場管理運営事業を移管するといったことさえ考えてもよいのではないでしょうか。
少なくとも、駐輪場・駐車場管理運営事業の収益を単に税金として支払うのではなく、もっと公益的な「まちづくり」に活用すべきと判断されます。