選定プロセス

「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業 評価基準書」によると、事業応募者から提出された提案書等は、選定委員会が審査すると案内されています。

 

審査は、「基本的事項の適格審査」と「公募設置等計画の審査」の2段階です。

平塚市「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業 評価基準書」より

 

2020年3月4日に発表された「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定」においても、そのように審査・選定が行われたと記されています。

 

この「平塚市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会」は、「学識経験者等の外部委員及び市の職員を構成員として設置された」となっています。

具体的な構成員は、次の通りです。

平塚市「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定」より

 

見附台周辺地区整備」の「気になる点」の「選定プロセス」でも記したように、第三者的な委員会を設けて客観的に審査するというのは、公平・公正の観点からは正しいようにも見えます。

 

しかし、選定委員会の構成員は、大部分が学識経験者等の外部委員です。

そのような構成の選定委員会が優先交渉権者を決定したということで、本当に平塚市民の民意を反映していると言えるのか、難しいところがあるのではないでしょうか。

 

本来なら、選定委員会の少なくとも半数は、内部委員で構成すべきかと考えます。

また、平塚市民を代表するものとして、市民によって選ばれた市長や議員等が関係するのが適当かと思われます。

(もっとも、副市長は、市長の代理という位置づけでしょうか)

 

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気になる点(設置等予定者候補の決定段階)

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備に関して、2019年8月22日から整備・管理運営事業の公募が実施されました。

2020年1月29日には、設置等予定者候補(優先交渉権者)及びその次点が決定され、公表されました。

 

この段階で、気になる点を記します。

 

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設置等予定者候補の決定

2019年(令和元年)8月、「公募設置管理制度(Park-PFI)」の利用による事業実施者が公募され、設置等予定者候補(優先交渉権者)が決定・公表されました。

 

4グループの応募があり、積水ハウス株式会社を代表企業とする「平塚 Seaside Park 共同事業体グループ」が、設置等予定者候補(優先交渉権者)となりました。

平塚市「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定」より

 

次点は、株式会社建設技術研究所を代表企業とする「建設技術研究所グループ」です。

平塚市「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定」より

 

提案概要・イメージは、次のようになっています。

平塚市「湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に係る設置等予定者候補及びその次点の決定」より

 

平塚市が負担する事業費は、約14億5千万円です。

内訳は、特定公園施設の整備費が約9億円、道路・下水道の整備費が約1億円、特定公園施設の維持管理費が約4億5千万円です。

特定公園施設の整備費・約9億円の中の約4億5千万円は、社会資本整備総合交付金による国の負担となるそうです。

 

事業者が平塚市に納める使用料は、年間約370万円です。

設置管理許可、駐車場管理許可、特定公園施設管理許可の対価となります。

 

審査内容の詳細は、審査講評として公表されています。

 

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気になる点

公益財団法人 平塚市まちづくり財団」の駐輪場・駐車場管理運営事業に関して、気になる点を記します。

 

駐輪場・駐車場管理運営事業の収入と使途を図にすると、次のようになります。

 

この中で問題と考えるのは、「駐輪場・駐車場管理で得た収益が、地域(今回の話では中心地)の投資に利用されていない点」です。

 

日本各地のまちづくりで一般的に見られる姿は、まちづくり会社や商店街組織等が駐輪場・駐車場管理の収益を基にして、地域に対して投資を行うものです。

例えば、地域の利便性や価値、魅力などを高めるための施設を作ったり、事業を行ったり、イベントを実施したりしています。

 

しかし、平塚の中心部では、こういった形での取り組みがなされていないように見えます。

駐輪場・駐車場管理の収益は、税金や留保に消えています。

 

もちろん、税金の支払いや留保が、全て悪い訳ではありません。

まとまった事業の実施のため、戦略的に留保するケースもあるでしょう。

しかし、地域に対する投資より税金の支払いや留保を優先しているとなれば、疑問を感じざるを得ません。

 

見方によっては、平塚の中心部は駐輪場・駐車場でお金を吸い上げることに利用される一方、投資は行われていない状態と言えます。

これでは、地域の利便性や価値、魅力などが高まるとは考え難いです。

 

そこで、駐輪場・駐車場管理運営事業の収入と使途は、変える必要があると考えます。

使途に、中心部のまちづくりに対する投資を追加します。

 

組織上、「公益財団法人 平塚市まちづくり財団」では、こういった取り組みに制約があるといった可能性はあります。

その場合は、まちづくり会社等を設立して、駐輪場・駐車場管理運営事業を移管するといったことさえ考えてもよいのではないでしょうか。

 

少なくとも、駐輪場・駐車場管理運営事業の収益を単に税金として支払うのではなく、もっと公益的な「まちづくり」に活用すべきと判断されます。

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駐輪場・駐車場管理運営事業

平塚の中心部に関係する事業ということで、「駐輪場・駐車場管理運営事業」に特に注目して確認します。

 

事業収益は、「駐輪場管理運営事業収益」「駐車場管理運営事業収益」「湘南海岸公園臨時有料駐車場事業収益」の3つがあり、雑収益と合わせると4億5832万円です。

事業費用は、3億4740万円です。

 

このため経常収支は、1億1192万円の黒字です。

経常外の収支を加えると、1億1204万円に増えます。

 

その中から、他の事業や法人会計に6626万円渡されています。(振り替え)

このため、税引前の黒字(財産増減額)は、4578万円です。

 

そして、法人税などの税金の支払いが、1775万円あります。

最終的な黒字(財産増減額、留保)は、2803万円です。

 

この収入と使途(支出)を図にすると、次のようなイメージになります。

 

黒字を出して税金を支払っており、通常の事業として見ると悪くはない事業運営と言えるかも知れません。

ただ、まちづくりの観点で考えると、やや問題があるように考えています。

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